花内の家Ⅱ/ 奈良県葛城市
花内の家Ⅰの二期工事である。約二年が経ち主屋の改修に着手した。改修前は東側の台所廻りを覆う形で、床・壁・天井が張られていた。今回の改修では、創建時(カマドや内井戸もあった)の土間空間を復活させながらも新しいエレメントやマテリアルを組み合わせて、本来の古民家が持つ利点を取り戻しつつ快適な住空間及び温熱環境になるよう計画した。また、長年踏み入ることが難しかった、つし二階をすべて居住スペースとして使えるよう階段を二つ新設した。結果として多世帯がゆとりを持って暮らせるスペースを確保することができ、連綿と代々受け継がれてゆける家の形が具現できたのではないかと考えています。