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法隆寺の家 / 奈良県斑鳩町
法隆寺から程近くの旧村の一角、四人家族(若いご夫婦と小さなお子さんお二人)のための住宅建築である。計画は広い畑地で一部を宅地に転用するところからのスタートだった。施主の希望するライフスタイルや所要室を勘案しつつ、残される畑地の使い勝手や資産価値を考慮しながら、慎重に敷地の大きさや形を検討した。
また、計画地は風致地区内であったため、建物の外観に厳しい制限が掛かる中、表情豊かな佇まいの外観と緑地計画を熟慮した。内部意匠は奈良県産のスギ・ヒノキの無垢材を積極的に取り入れながらも、メンテナンス性や機能性が求められる建具などは意匠性を損なわない建材を厳選し、空調設備のアルミラジエーターを、動線は考慮しつつも視線のパーテーションとして機能させることを試みた。
造り付けの家具類においても、施主・職人・設計者が現場で意見を交わしてデザインや使い勝手などを決めて造り上げたことで、互いに充実感と満足度を高められたことは、大変意義深かかった。また、良材を生産・供給していただいた産地や製材所、吉野材に惚れ込み情熱的に家づくりをされている工務店にも感謝したい。
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